この記事でわかること
- QRコードをトップページへ誘導してはいけない理由
- 展示会専用LPに必要な5つの設計要素
- 資料ダウンロードとメルマガ登録を自然につなげる設計方法
- WordPressで展示会専用LPを作る5ステップの具体手順
- LPの効果を上げる3つの補足ポイント(スマホ確認・タイトル設計・計測)
シリーズ記事一覧
- 【総合】展示会で名刺100枚集めても受注ゼロ。製造業の仕組み化
- 【第1回】展示会の成果は翌日で決まる。名刺を受注につなげるフォローの仕組みとは?
- 【第2回】この記事|展示会のQRコード、その誘導先で成果は変わる。名刺を商談につなげるLP設計とは?
- 【第3回】展示会で集めた名刺を放置するな。受注につながるメルマガ育成設計とは?
- 【第4回】問い合わせフォームで受注を逃すな。展示会後の見込み顧客を商談につなげる導線設計とは?
展示会のパンフレットやブースにQRコードを掲示している会社は増えています。
しかし多くの場合、QRコードの誘導先は「会社のトップページ」です。
来場者がスキャンしてトップページへ飛んでも、「あの展示会で話した内容」は一切載っていません。
来場者が求めている情報にたどり着けず、そのまま離脱してしまうことも少なくありません。
QRコードの誘導先を来場者向けに最適化するだけでも、その後の問い合わせや資料請求につながる可能性は高まります。
この記事では、展示会来場者専用のランディングページ(LP)に必要な要素と、設計の具体的な手順を解説します。
展示会のQRコードをトップページへ誘導してはいけない理由
| 来場者が求めているもの | トップページにあるもの |
|---|---|
| 展示会で話した製品・事例の詳細 | 事業概要・製品一覧・採用情報 |
| 自分の課題に合った情報 | 全顧客向けの汎用メッセージ |
| 次に何をすればよいかの導線 | 多数のリンク・メニューが並ぶ |
会社のトップページは「会社全体を紹介する場所」です。
一方で展示会来場者は、すでに「この会社に興味がある」という状態でページを訪れます。
そこに
「事業概要・製品一覧・採用情報・お問い合わせ・ニュース……」
という総合ページを見せても、来場者は自分の欲しい情報にたどり着けず、離脱します。
必要なのは、「展示会に来た人」のためだけに作られた1枚のページです。
来場者との接点を、展示会当日で終わらせず、継続的な関係へつなげること。
その手段として、資料ダウンロードやメルマガ登録を活用します。
展示会専用LPに必要な5つの設計要素
①ファーストビューで「あなた向けのページ」と伝える
ページを開いた瞬間(スクロール前の画面=ファーストビュー)に、来場者が「これは自分に向けたページだ」と感じる必要があります。
具体的には、以下のような書き出しが有効です。
または
「展示会で名刺交換はできるのに、そのあとの受注につながらない
――そんな課題をお持ちではありませんか?」
これにより、来場者は「ああ、自分のために作られたページだ」と感じてスクロールを続けます。
②課題を3〜4点言語化する
見込み顧客が心の中で抱えている悩みや課題を、ページが代わりに言語化します。
- 展示会後のお礼メールを送っても、返信がほとんどない
- 名刺が増えるが、受注につながった件数はゼロに近い
- フォローしたくても、誰が・何を・いつ送るかのルールがない
- 展示会費用に見合った成果が出ているか、正直わからない
人は「自分の悩みを正確に言語化してくれた文章」に強く反応します。
そこに「この会社はわかってくれている」という信頼感が生まれます。
③解決策の概要を示す(売り込まない)
課題を共感した後に、自社の解決策を「概要レベル」で提示します。
ポイントは「詳細を全部書かない」ことです。
LP上では概要だけを伝え、より詳しい手順や事例は資料にまとめます。
来場者が「続きを知りたい」と感じたタイミングで資料請求につなげる設計です。
詳細は以下の資料でご確認いただけます。」
④資料ダウンロード(メール取得)フォームを置く
このページの核心部分です。
フォームに必要な入力項目は最小限にします。
- 会社名
- お名前
- メールアドレス
入力項目が増えるほど、途中で離脱する人も増えやすくなります。
── 名刺管理シート・お礼メールテンプレート3種・メルマガ移行までの設計図を収録」
⑤ダウンロード後に自動でメルマガ登録させる
資料ダウンロードフォームの送信ボタンの直前に、以下の一文を入れます。
この設計により、資料をダウンロードした人は、資料請求後も継続的に情報提供できる仕組みを作れます。
1回の接触が、継続的な育成関係のスタートになります。
WordPressで展示会専用LPを作る手順
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展示会専用LPは、WordPressの「固定ページ」として作成します。
STEP 1:固定ページを新規作成する
WordPressの管理画面から「固定ページ」→「新規追加」を選択します。
URLスラッグ(URL末尾)は、展示会名を入れた覚えやすいものにします。
例:/tenjiikai-lp/ または /expo-download/
STEP 2:ヘッダー・フッター・サイドバーを非表示にする
展示会専用LPは、サイト全体のナビゲーションや余計なリンクを排除した「1カラム専用テンプレート」で表示します。
Cocoonの場合:固定ページの編集画面 → 「Cocoon設定」ブロック → ヘッダー・フッター・サイドバーをそれぞれ「非表示」に設定します。
STEP 3:コンテンツをHTMLブロックで入力する
Gutenbergエディタの「カスタムHTML」ブロックを使い、前述の5要素を順番に入力します。
STEP 4:フォームをContact Form 7で設置する
Cocoonと相性の良いフォーム作成プラグインでフォームを作成し、ショートコードをページに埋め込みます。
フォーム送信後のサンクスページ(「資料をお送りしました」ページ)もあわせて作成します。
STEP 5:QRコードを生成してパンフレットに印刷する
専用LPのURLをQRコードに変換します(無料ツール多数あり)。
QRコードを展示会パンフレット・名刺・ブースパネルに印刷します。
LPの効果を上げる3つの補足ポイント
①スマートフォンでの表示を必ず確認する
展示会会場でQRコードをスキャンするのはスマートフォンです。
PCでは問題ないデザインでも、スマートフォンで崩れていれば即離脱されます。
公開前に必ずスマートフォンで実際にアクセスして確認してください。
②ページタイトルに展示会名を入れない
「〇〇展示会2026 来場者限定ページ」というタイトルにしてしまうと、展示会が終わった後にページが使えなくなります。
「製造業向け 展示会後フォロー設計ガイド 無料ダウンロード」
のように書けば、翌年も、次の展示会でも使い回せます。
③Googleアナリティクスでアクセス数を確認する
専用LPへのアクセス数とフォーム送信数を計測します。
アクセスはあるのに資料請求が少ない場合は、ファーストビューの訴求やフォーム設計を見直してみてください。
実際に方針転換した製造業の事例はこちら
「展示会で成果が出ずに悩んでいた企業が、どのような経緯で方針転換したのか」
お話を聞かせていただいた経営者ストーリーは、こちらからご覧いただけます。
▶【事例記事】展示会で成果ゼロ。違和感に気づいた経営者の転機【前編】
▶【事例記事】展示会で成果ゼロ。違和感に気づいた経営者の転機【後編】
まとめ|QRコードの誘導先を変えるだけで、展示会の成果は変わる
展示会で新しいブースを作る必要はありません。
追加の人員も不要です。
QRコードの誘導先を来場者向けに最適化することで、展示会後につながる接点は大きく変わります。
展示会での会話を、その場限りで終わらせない。
そのための受け皿として、展示会専用LPを用意しておくことが重要です。
それだけで、展示会後の見込み顧客の育成が始まります。
次回は、小規模製造業が展示会後の見込み顧客を育成し、問い合わせや受注につなげるメルマガ設計の考え方と実践方法を解説します。
▶【第3回:展示会で集めた名刺を放置するな。受注につながるメルマガ育成設計とは?】
全体像を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
▶【総合記事:展示会で名刺100枚集めても受注ゼロ。製造業が展示会依存から脱却する営業の仕組み化】
▶【第1回:展示会の成果は翌日で決まる。名刺を受注につなげるフォローの仕組みとは?】
▶【第4回:問い合わせフォームで受注を逃すな。展示会後の見込み顧客を商談につなげる導線設計とは?】
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