展示会で成果ゼロ。違和感に気づいた経営者の転機【後編】

  • 業種:部品加工業
  • 規模:70人
  • 立場:経営者
  • テーマ:販路拡大

違和感の正体を知るために

首をかしげる自分を見かねてか、Aさんが一枚の名刺を渡してくれました。

展示会で感じた違和感の正体を知りたくて、私はその名刺に書かれた電話番号へ連絡しました。

その時に言われたことは、

「展示会で実物を見たからこそ、ホームページで比較検討する場合が多い」

ということでした。

その言葉を聞いた瞬間、展示会で感じていた違和感の正体が見えました。

色々な話を聞きましたが、特に自分に抜けていた視点は、会社の意思決定の流れでした。

自分が経営者なので忘れていましたが、

「多くの会社では申請承認者が複数いる」

と聞いてハッとしました。

展示会のあとに起きていること

展示会の来場者の大半は一般社員です。

彼らは業務の合間に参加しています。

いくら興味があっても、一つひとつのブースで商談をしている時間はありません。

パンフレットや情報を持ち帰るのが精一杯です。

その後、気になった会社や商品の情報をインターネットで調べ、決裁者に申請を出しても問題なさそうな会社に問い合わせる。

だからこそ、

「展示会からホームページへの導線づくり」

が必要だったのです。

見栄えよりも導線

さっそくホームページの見栄えを良くしようとしましたが、待ったがかかりました。

つくるのは導線であって、見栄えは二の次。

展示会で当社に興味を持ってくれた来場者が、

ホームページを見に来てくれて、

問い合わせをしてくれる。

その流れをつくることが大切だったのです。

若い社員にも会議へ参加してもらい、決裁を得るために気にしていることなど、意見を出してもらいました。

それをもとに、展示会場で配るパンフレットや名刺、ブースの配置など、全体を見直しました。

新しい営業の形へ

かなり時間はかかりましたが、作り上げた導線は展示会以外でも使えることが分かりました。

展示会への参加はまだ先ですが、これを機会にルーティン化していた営業活動も見直していこうと思います。

あの日の展示会で感じた違和感がなければ、私は今も、

「良い製品さえあれば仕事は取れる」

と思い込んでいたかもしれません。

今までのやり方に固執するのではなく、新たな可能性を見つけるために、変化し続けていきます。

あなたの会社の“転機”を聞かせください

経営を続けていると、

「今まで当たり前だと思っていたことが、ある日突然通用しなくなる」

そんな瞬間があります。

  • 展示会や営業活動での失敗と学び
  • 新規顧客開拓への挑戦
  • ホームページやSNS活用の試行錯誤
  • 採用や人材育成の悩み
  • 事業承継や経営判断の葛藤

それまで成果を出していたやり方が、時代の変化や市場環境の変化によって通用しなくなることもあります。

そして多くの場合、その変化に最初に気付くのは、大きな成功ではなく、小さな違和感なのかもしれません。

もしよろしければ、あなたの会社の「転機」も教えていただけませんか。

経営者のターニングログとは

『経営者のターニングログ』は、小規模製造業の経営者様がこれまでに乗り越えてきた「苦境」と「決断」を形に残す場所です。

下請け脱却、BtoBシフト、大赤字からの大逆転――。

御社の大切な転換期の記録を、ぜひここに書き残していってください。

お送りいただいた内容は、問題解決の事例(ケーススタディ)として、当サイトで丁寧に編集してご紹介させていただく場合がございます(匿名・仮名可)。

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