展示会で成果ゼロ。違和感に気づいた経営者の転機【前編】

  • 業種:部品加工業
  • 規模:従業員70名
  • 立場:経営者
  • テーマ:販路拡大

「実物を見てもらえれば仕事は取れる」と信じていた

これまで、インターネットを活用して仕事を取るということを、ほとんどしてきませんでした。

もちろん会社でもプライベートでもインターネットは使っています。

ですが、どうしてもパソコンやスマートフォンの画面で見るよりも、実物を見てもらった方が良いに決まっているし、見てもらわなければ仕事は取れないと思っていたのです。

しかし、その今まで通りのやり方が通用しない出来事がありました。

当社では、長年出展している展示会があります。

その年も例年通りブースを設営していました。

設営も早々に終わり、会場内を見て回っていた時、なんだかいつもとは違う雰囲気がありました。

開場時間となり、通りすがる人を呼び止め、名刺交換をして、商談ブースへ誘導する。

いつも通りの流れです。

しかし、「後でホームページを確認する」と言って、多くの人が去っていきました。

展示会で感じた違和感

パンフレットも渡し、実物も技術者も目の前にいるのに、なぜその場で話を進めないのだろう。

正直、よく分かりませんでした。

慌てて周りを見渡しましたが、他のブースも似たようなものでした。

場所や年によって展示会の雰囲気や傾向は違うので、今回はこんなものかと自分を納得させました。

展示会での反応が悪くても、数日以内には問い合わせが数件来ます。

今回もそうだろうと思っていました。

しかし、一週間経っても二週間経っても、問い合わせは0件。

0件は初めてではありませんでしたが、なぜか今回は妙な胸騒ぎがしました。

それから数カ月後。

付き合いのある同業のAさんとの会食がありました。

同業者との結果の差

気心の知れた仲でもあり、Aさんも同じ展示会に出展していたため、つい展示会の愚痴が出てしまいました。

きっと似たような感想を言ってくれると思っていたのです。

しかし、Aさんの口から出た言葉は、

「いつもより問い合わせ件数が多かった」

驚きのあまり、開いた口が塞がりませんでした。

展示会の時、挨拶しにAさんのブースへ行きましたが、大きな変化はなかったはずです。

思わず前のめりになって、何をしたのか聞きました。

すると返ってきたのは、

「展示会からホームページへの導線を作った」

という言葉でした。

正直、意味が分かりませんでした。

当社もホームページは持っています。

大手企業のような立派なものではありませんが、Aさんの会社とそれほど変わらないはずです。

それなのになぜ、結果が違ったのでしょうか。

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そして多くの場合、その変化に最初に気付くのは、大きな成功ではなく、小さな違和感なのかもしれません。

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