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結論
- 製造業の通販サイトが売れない理由は「BtoC向け販売という役割設定の間違い」にある
- ECサイトは「売る場所」ではなく、法人営業インフラの入口として設計し直す必要がある
- サンプル販売 → 同梱物 → フォロー → 本発注の流れを仕組み化することで属人性をなくせる
- 現場との対立を防ぐには商品数を絞りサンプル販売型に特化することが有効
- KPIを「EC売上」から「商談数・本発注率」に変えるだけで評価が変わる
この記事でわかること|全体像
現状:BtoC通販が売れない3つの壁
発想を転換する
転換:ECサイトの役割を変える
結果:サンプル販売から法人受注へ
= ECサイトが24時間働く営業マンになる
シリーズ記事一覧
- 【総合】なぜ製造業の通販サイトは売れないのか?ECサイトを「24時間働く営業マン」に変える方法
- 【第1回】この記事|製造業の通販サイトは売上を追うな。法人受注につながるサンプル販売戦略とは?
- 【第2回】製造業のサンプル販売で必須!本発注につなげる同梱チラシ実例と作り方
- 【第3回】サンプル発送後に何もしないのはもったいない!本発注率を高めるフォロー施策とは?
- 【第4回】小規模製造業が営業マン不足を解決する「営業DX」とは?通販サイトを営業資産に変える方法
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「ECサイトを作ったのに、売上が伸びない」
「通販サイトを立ち上げたが問い合わせが来ない」
「毎月の売上が数万円で止まっている」
――このような悩みを抱える製造業は少なくありません。
特にコロナ禍をきっかけに通販サイトを立ち上げた企業では、売上が伸びない・運営工数ばかり増える・現場から不満が出る・広告費だけが増える、という状況に陥るケースが増えています。
しかし結論から言うと、これは商品の問題ではありません。
多くの場合、通販サイトの役割設定そのものが間違っているのです。
なぜ製造業の通販サイトは売れないのか?
製造業と一般的なEC事業者では、戦う市場がそもそも違います。
BtoC通販市場では、製造業が勝てない構造的な「3つの壁」があります。
なぜ製造業のBtoC通販は売れないのか
壁① 価格競争
大手・海外製品との価格競争に負ける
消費者が比較するのは「価格・レビュー・配送スピード」
製造業の強み(技術力・品質・柔軟対応)は伝わらない
壁② レビュー不足
売れない → レビューが増えない → さらに売れない
新規サイトは実績ゼロからスタート。信頼構築に時間がかかる
壁③ 広告費
売上が増えても利益が残らない
Google広告・SNS広告・モール広告は継続が前提。やめれば効果も止まる
問題は商品ではなく、
通販サイトの役割設定にある
大手企業との価格競争になる
一般消費者向けの通販市場で比較されるのは、価格・レビュー数・配送スピード・ブランド力です。小規模製造業が得意とする技術力・品質・柔軟対応・提案力は、この土俵では伝わりにくくなります。
結果として、大手企業や海外製品との価格競争に巻き込まれてしまいます。
レビューが集まらず売れない
ECサイトではレビュー数が信頼の指標になります。
しかし新しく立ち上げた通販サイトは実績もレビューも認知度もない状態からスタートします。
すると「売れない → レビューが増えない → さらに売れない」という悪循環に陥ります。
広告費が利益を圧迫する
売上を増やそうとすると、Google広告・SNS広告・ECモール広告などへの継続的な投資が必要になります。
しかし広告をやめれば効果も止まります。
その結果「売上は増えたのに利益が残らない」という状態になることも珍しくありません。
実は企業担当者の検索行動はまったく違う
ここで重要なのが視点の転換です。
企業の購買担当者や開発担当者は、一般消費者とは違う目的で検索しています。
品質を確認したい・加工精度を確認したい・材質を確認したい・試作品として評価したい
――彼らは「一番安い商品」を探しているのではなく、「信頼できる発注先を探している」のです。
企業担当者が確認したいのは信頼性
企業にとって発注先の選定は重要な業務です。
担当者が確認しているのは、本当に品質は大丈夫か・継続取引できる会社か・対応は丁寧か・技術力はあるか、という部分です。
そのため実物確認のニーズは想像以上に大きいのです。
製造業ECサイトはサンプル販売に特化する
そこでおすすめしたいのが、サンプル販売型ECサイトという考え方です。
通販サイトを利益獲得の場ではなく、法人顧客との最初の接点を作る場として活用します。
サンプル販売とは?
主力商品や定番商品を材料費・梱包費・送料程度の価格で提供する方法です。
目的は利益ではなく、法人受注につながる見込み客を集めることです。
サンプル販売から法人受注につながる流れ
仕組みはシンプルです。
4つのステップで、通販サイトが営業活動の入口になります。
サンプル販売から法人受注につながる流れ
STEP 1
企業担当者がサンプルを購入
通販サイトから材料費+送料程度の価格で購入
STEP 2
実物で品質・精度を確認
質感・重量感・加工品質など、写真では伝わらない価値を体感
STEP 3
問い合わせが発生する
見積依頼・ロット相談・納期相談・技術相談など
STEP 4
商談・本発注へ進む
商談 → 見積提出 → 試作 → 本発注
通販サイトは「販売サイト」ではなく営業活動の入口になる
STEP1:企業担当者がサンプルを購入する
まずは通販サイトからサンプルを購入してもらいます。
「法人サンプル注文可」を明示し、価格は材料費+送料程度に設定します。
STEP2:実物を確認してもらう
写真や動画では伝わらない質感・精度・重量感・加工品質を、実物で確認してもらいます。
ここで「思っていた通りだ」と感じてもらうことが、次のステップへの鍵です。
STEP3:問い合わせが発生する
サンプルを評価した担当者から、見積依頼・ロット相談・納期相談・技術相談などの問い合わせが発生します。
この段階ではすでに「興味あり」の状態です。
STEP4:商談・本発注へ進む
その後、商談・見積提出・試作・本発注へとつながっていきます。
通販サイトは単なる販売サイトではなく、営業活動の入口になります。
サンプル販売が営業効率を高める理由
従来の営業活動では、飛び込み営業・テレアポ・展示会出展などで「まずニーズのある相手を探す」ところから始まります。
しかしサンプル販売では、顧客の方から接触してきます。
しかも商品に興味がある・品質確認したい・導入を検討している、という状態です。
つまり、すでにニーズを持った見込み客だけが集まる仕組みになります。
「理屈はわかった。でも実際に何から始めればいいのか分からない」
そう感じた方のために、この記事の内容をそのまま実践できる攻略書を無料配布しています。
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サンプル販売は現場との対立も防ぎやすい
製造業の通販サイトでよくある問題が、現場との対立です。
「通販対応のために生産計画が乱される」という不満は、多品種・多在庫型の通販運営では避けられません。
しかしサンプル販売型にすることで、商品数を絞れる・在庫を持ちすぎない・梱包作業を減らせる・生産計画を立てやすい、というメリットが生まれます。
通販サイトが現場の負担ではなく、営業支援ツールとして機能するようになります。
通販サイトのKPIは売上ではなく商談数
サンプル販売型ECサイトでは、評価指標も変わります。
EC売上を追っていると、この仕組みの価値は正しく見えません。
通販サイトのKPIを変える
従来のKPI(BtoC通販型)
→ 売上を追っても法人受注にはつながらない
指標を切り替える
新しいKPI(サンプル販売型)
→ 指標を変えるだけで、サイトの存在価値が変わる
見るべき数字は、サンプル販売件数・法人問い合わせ件数・見積依頼件数・商談数・本発注率・受注金額です。
ここを間違えると、せっかくの仕組みも正しく評価できません。
よくある疑問:「Web担当者がいなくても、本当にできるのか?」
この記事を読んで「理屈はわかるけど、うちにはWeb担当者もいないし……」と感じた方もいるかもしれません。
実は、最初から完璧なシステムを作る必要はありません。
スタート地点として必要なのは、この3つだけです。
最小構成:この3つから始める
サンプル販売できる商品を1〜3点に絞る
既存の通販サイトにある商品でOK。新しく作る必要はない
商品ページに「法人サンプル注文可」を明示する
テキストを追加するだけ。専門知識は不要
同梱物に会社案内と担当者の連絡先を入れる
A4一枚のシンプルな会社案内で十分
最初から営業DXを目指す必要はありません。
まずは「サンプルを送る → 担当者の連絡先を届ける」という習慣を作るだけでも、通販サイトの役割は大きく変わります。
実際に方針転換した製造業の事例はこちら
「通販サイトがお荷物化していた企業が、どのような経緯でサンプル販売型に方針転換したのか」
実際の転換経緯と、その背景にあった課題については、以下の記事でご確認いただけます。
まとめ|製造業の通販サイトは営業インフラへ転換できる
製造業の通販サイトが売れない最大の理由は、商品ではなく役割設定にあります。
一般消費者向け販売で利益を追うのではなく、サンプル販売・法人顧客との接点づくり・商談創出・営業インフラ化へと発想を転換することで、通販サイトの価値は大きく変わります。
通販サイトは単なる販売チャネルではありません。使い方次第で、24時間365日働く営業マンになります。
シリーズ記事一覧
- 【総合】なぜ製造業の通販サイトは売れないのか?ECサイトを「24時間働く営業マン」に変える方法
- 【第1回】この記事|製造業の通販サイトは売上を追うな。法人受注につながるサンプル販売戦略とは?
- 【第2回】製造業のサンプル販売で必須!本発注につなげる同梱チラシ実例と作り方
- 【第3回】サンプル発送後に何もしないのはもったいない!本発注率を高めるフォロー施策とは?
- 【第4回】小規模製造業が営業マン不足を解決する「営業DX」とは?通販サイトを営業資産に変える方法
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お送りいただいた内容は、掲載前に確認を行い、必要に応じて社名、氏名、地域、商品名、取引先名などを伏せたうえで、問題解決の事例として編集・掲載する場合があります。

