※この物語は、小規模製造業で実際によくある課題や経験をもとに再構成したフィクションです。
前回まで:頭の中の悩みを紙に書き出した恒一。残ったのは三つの問題で、どれも「売上」に行き着く。まず調べたのはホームページだった。(第3話を読む)
自社のホームページを開いた。
数十万をかけて、プロに依頼したページだ。
自社でできることは、ちゃんと書いてある。写真もちゃんとしたものを使っている。
デザインも、悪くはないと思う。
一つひとつ、自分で確認していく。
でも、どこが悪いのか、分からなかった。
「……そういえば」
ラーメン屋の頃を思い出した。
新作を出すときは、いつも同じ友人に試食してもらっていた。
ラーメンにさほど興味のない、普通の感覚を持った友人だ。
自分だけで見ても、分からないものは分からない。
そう思って、友人に連絡した。
「悪いけど、ちょっとホームページ見てくれないか」
快く了承してくれた友人は、しばらく黙り込んでいた。
「うーん、悪くはないと思う。けど、他の会社のホームページと同じに見える」
反論しようとした。
そんなことないだろう、と。
でも、口には出てこなかった。
他の会社とどこが違うのか。
問われてみて、答えられない自分に驚いた。
黙ってしまった私に、電話の向こうで友人が笑った。
「そんなに落ち込むなよ。箱が違うだけさ」
――箱が違うだけ。
その言葉に、頭の靄が少しだけ晴れた気がした。
でも、なぜなんだ。
なぜ、他の会社と同じに見えるんだろう。
今日の主人公のノート
□ 分かったこと
・ホームページ自体は悪くない(見た目も内容もちゃんとしている)
・でも、友人には「どこも同じ」に見えていた
□ まだ分からないこと
・なぜ、同じに見えるのか
□ 次に調べること
・(まだ分からない。もう少し考えてみる)
次回予告
友人の言葉が頭から離れないまま、ある日ふと、、恒一はあの日食べた一碗のラーメンを思い出します。
運営者の実体験はこちら
私も以前、ホームページ制作の仕事で、提案が全く刑さないことがありました。原因は商品ではなく、顧客理解の不足だったと後から気づきました。
▶ 実績記事:提案が刺さらない原因は、商品ではなく顧客理解にあった
あなたの経験をお聞かせください
あなたは、初めて会社を知った人に、自社の違いを説明できますか。
説明しようとしてもうまく言葉にできなかった経験があれば、ぜひ聞かせてください。

