売上を増やす順番は「既存→休眠→新規」。新規営業から始めてはいけない理由

この記事を読み終わるころには…

✓ 売上を増やすときの正しい順番(既存→休眠→新規)とその理由がわかる
✓ 売上目標から「既存+◯件・休眠+◯件・新規+◯件」の3つの数字が決められる
✓ 自分の会社が今どこから手を付けるべきかを自己診断できる

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結論

  • 売上を増やす方法(手段)を探す前に、「どの顧客から・どの順番で・何件」を決める
  • 順番は「既存→休眠→新規」。成約しやすさと営業の設計の重さが桁違いだから
  • 理想の売上構成は既存70〜80%・新規20〜30%。まず自社の現状と比べる
「手段」から探し始めると
売上が足りない、と焦る
テレアポ・HP・チラシ…新規向けの手段に飛びつく
✕ 一番成約しにくい相手に、一番労力を使う
「順番」から決めると
売上目標との差を、既存→休眠→新規の順に割り振る
成約しやすい相手から順に手を打つ
✓ 少ない労力で売上目標に近づく

このサイトの歩き方|売上を安定させる3ステップ

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この記事では、以下の内容を解説します。

  • なぜ新規営業から始めてはいけないのか
  • 理想の売上構成(既存70〜80%・新規20〜30%)
  • 優先順位「既存→休眠→新規」の根拠
  • 売上目標から受注件数を逆算する方法
  • 自分の会社はどこから手を付けるべきかの診断

ステップ1では、会社の方向性と売上目標を決めました。

この記事はステップ2の入口で、その売上目標を「どの顧客から・どの順番で・何件」で作るかを決める記事です。

ここが決まると、次に読むべき記事(既存・休眠・新規のどれか)が自然に決まります。

なぜ、新規営業から始めてはいけないのか

売上が足りないと感じたとき、頭に浮かぶのはたいてい「新しいお客さんを見つけなければ」です。

そしてテレアポ、ホームページ、チラシ、展示会と、新規向けの手段を探し始める。

私も営業の現場に長くいたので、この感覚はよくわかります。

売上の不足はプレッシャーですし、「何か新しいこと」を始めると動いている実感が得られます。

ですが、ここに落とし穴があります。

新規顧客は、すべての顧客の中で一番成約しにくい相手だということです。

一般に、新規営業の成約率が5〜20%程度なのに対し、既存顧客への営業は30〜80%程度と言われます(あくまで目安ですが、現場の実感とも合う数字です)。

つまり、いきなり新規から始めるのは、一番難しい相手に、一番忙しい社長の時間を注ぎ込むということです。

順番を変えるだけで、同じ労力から得られる売上は大きく変わります。

それがこの記事で伝えたいすべてです。

理想の売上構成|既存70〜80%・新規20〜30%

順番の話に入る前に、目指す形を先に共有します。

小規模企業の売上構成の理想は、既存顧客が全体の70〜80%、新規顧客が20〜30%です。

既存70〜80%は、安定の基盤です。

長い付き合いの顧客は成約率が高く、売上の予測が立ちます。

一方で新規20〜30%は、依存を防ぐ保険であり、成長の原動力です。

新規がゼロの状態が続くと、既存顧客の業績に自社のすべてを委ねることになります。

まず、自社の現状を計算してみてください。

直近1年の売上のうち、付き合い3年以上の顧客が何%か。

それだけで、自分の会社が「新規が足りない型」なのか「既存に頼りすぎ型」なのかが見えます。

よくあるつまずき

「うちは1社で売上の9割。理想と違いすぎる」と落ち込む必要はありません。
1社依存は小規模製造業ではむしろ普通の姿です。
大事なのは今の比率を責めることではなく、「今年はどの顧客から何件増やすか」という次の一手に変換することです。

売上を増やす優先順位|既存 → 休眠 → 新規

売上を増やす優先順位
成約しやすく、設計が軽い相手から順に手を打つ
既存顧客(成約率の目安 30〜80%)
接点あり。考えるのは「何を売るか」だけ
休眠顧客(成約率の目安 20〜40%)
接点の記憶あり。眠っているリストは掘り起こせる資産
新規顧客(成約率の目安 5〜20%)
「どこの誰に・何を・どう売るか」を全部設計し、認知から始める
同じ労力でも、順番を守るだけで結果が変わる

売上を増やすときの順番は、成約のしやすさで決まります。

1番目は既存顧客です。
今も取引のある相手なら、こちらの品質も納期も知ってくれています。
単価の見直し、受注量の拡大、別の部署・別の案件の開拓。成約率30〜80%の世界です。

2番目は休眠顧客、つまり昔は取引があったのに今は途切れている相手です。
ゼロから信頼を作る必要がなく、成約率の目安は20〜40%。
多くの会社で、この休眠リストは「使われないまま目の前に眠っている資産」になっています。

3番目が新規顧客です。
成約率は5〜20%と一番低いですが、将来の売上と依存リスクの解消のために欠かせません。
ポイントは、新規は「今月の売上のため」ではなく「1〜2年後の顧客候補を増やすため」と割り切ることです。

そして、この順番の根拠は成約率の数字だけではありません。

営業の「設計の重さ」がまったく違うのです。

売上を伸ばすには「どこの誰に・何を・どう売るか」を設計することが重要ですが、この設計が本当に重くなるのは新規営業です。

既存顧客と休眠顧客は、すでに接点があります。

自社を知ってもらう(認知)必要がなく、販売方法を一から設計する必要もほとんどありません。

考えることは主に「何を売るか」だけです。

一方、新規顧客は「どこの誰に売るのか」「何を売るのか」「どう売るか」をすべて設計したうえで、まず自社を知ってもらうところから始めなければなりません。

時間も労力もコストも大きくなるのはこのためです。

だからこそ、順番は既存→休眠→新規なのです。

売上目標から、受注件数を逆算する

順番が決まったら、売上目標との差を件数に割り振ります。

やることは3行の計算だけです。

まず、売上目標から今のままで見込める売上を引いて、埋めるべき不足額を出します。

次に、その不足額を優先順位の順に割り振ります。架空の例で見てみます。

不足額が1,500万円、1件あたりの平均受注が100万円の会社なら、埋めるべきは15件分です。

これを「既存から+8件(単価見直しと追加受注)、休眠から+4件(リストの上位から再訪問)、新規から+3件(今年は種まき中心)」のように割り振ります。

配分に厳密な正解はありません。

大事なのは、「既存+◯件・休眠+◯件・新規+◯件」という3つの数字が紙に書いてある状態を作ることです。

この3つの数字があるだけで、「今日は何をするべきか」が手段ではなく相手から考えられるようになります。

あなたの会社は、どこから手を付けるべきか

最後に、次に読む記事の選び方です。

自社の状況に一番近いものを選んでください。

迷ったら、上から順です。

既存に余地があるなら既存から。

それが一番早く、一番確実です。

ここで一度立ち止まって・・・

「理屈はわかった。でも実際に何から始めればいいのか分からない」

そう感じた方のために、3つの数字を順番に埋めるだけの「受注件数逆算シート」を無料で配布しています。
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顧客が数えるほどしかいないのに、「構成」も何もあるのか?

この記事を読んで「理屈はわかるけど、うちは取引先が5社しかないし……」と感じた方もいるかもしれません。

実は、顧客が少ない会社ほど、この考え方の効果は大きくなります。

5社なら5社の中に、単価を見直せる相手、追加受注を頼める相手が必ず濃淡としてあり、順番を決める価値があるからです。

スタート地点として必要なのは、この3つだけです。

最小構成:この3つから始める

1

直近1年の売上を、顧客ごとに書き出す

既存が何%かを見るだけ。請求書の控えで十分

2

連絡が途切れている昔の取引先を10社書き出す

掘り起こせる資産の棚卸し。連絡はまだしなくていい

3

不足分を「既存+◯件・休眠+◯件・新規+◯件」に割り振る

配分はざっくりでいい。紙に書いてあることが大事

最初から精密な営業計画を目指す必要はありません。

まずは「顧客ごとの売上を書き出す」という小さな一歩からでも、次にやるべきことの見え方は変わり始めます。

順番を考えずに「量」に走った私の失敗

私自身、順番を考えず「新規への訪問件数を増やす」ことだけに走って、成果が変わらなかった経験があります。

動いている実感はあるのに、数字は動かない。

あの消耗の正体を、こちらの記事に書いています。

まとめ|手段を探す前に、順番を決める

手段から考える営業
「何か新しい集客を」と手段を探す
一番難しい新規に労力が集中する
順番から考える営業
既存+◯件・休眠+◯件・新規+◯件を先に決める
手段はそのあとで選ぶ
成約しやすい相手から、少ない労力で売上を作る
  • 売上が足りないとき、いきなり新規向けの手段に飛びつかない。新規は一番成約しにくく、一番設計が重い相手
  • 理想の売上構成は既存70〜80%・新規20〜30%。まず自社の現状比率を知る
  • 優先順位は既存→休眠→新規。売上目標との差を「+◯件」の3つの数字に割り振る

3つの数字が決まったら、次はそれぞれの枝の実行方法です。

実行方法は、既存顧客休眠顧客新規顧客の記事で順に確認できます。

このサイトの歩き方|売上を安定させる3ステップ

売上を仕組みで作る全体地図|この記事の現在地

STEP1|方向性を決める
STEP2|売上を増やす順番を決める
▶ 今ここ|売上構成と優先順位(既存 → 休眠 → 新規)
受注後は「既存顧客」の枝に戻り、サイト全体が一本の循環になります

どの枝に進むかは、この記事の自己診断で決められます。方向性そのものに迷ったら、STEP1へ戻ってみてください。

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この記事の逆算は、自社の数字で書き出して初めて「今日やること」に変わります。

順番に埋めるだけで3つの数字まで辿り着ける記入シートを、無料で用意しました。

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受注件数逆算シート(PDF・全10ページ)

この記事の考え方を、そのまま自社の数字でなぞれる記入シートです。お名前とメールアドレスをご記入いただくと、その場でダウンロードできます。

  • 売上構成の診断欄(顧客ごとの売上を書き出すと既存比率がわかる)
  • 休眠顧客の棚卸し欄(10社書き出すだけ)
  • 受注件数の逆算欄(不足額→既存・休眠・新規への割り振り)
  • 記入例(この記事の架空1社分をそのまま掲載)

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    あなたの経験をお聞かせください

    あなたの会社では、

    ・売上が足りないとき、つい新規向けの手段から探してしまう
    ・昔の取引先リストが、使われないまま眠っている

    といった課題はありませんか?

    既存や休眠のお客様から売上が戻ってきた経験、逆に新規に走って消耗した経験があれば、ぜひ投稿フォームからお聞かせください。

    その経験が、同じ課題を抱える経営者の方々にとって大きなヒントになるかもしれません。










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