この記事を読み終わるころには…
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結論
- 強みは新しく作るものではなく、すでに選ばれてきた理由の中にある
- 見つけ方は3つ。顧客に聞く・社員に聞く・受注記録を並べる
- 言語化のコツは、かっこよく加工せず「顧客の言葉のまま」残すこと
新規顧客開拓の3つの問い|この記事の位置
- 入口:新規開拓は「今月の売上」のためにやらない
- 問い①どこの誰に:ターゲット設定/市場設定
- 問い②何を売るか:強み(この記事)→ ポジショニング→ 商品設計
- 問い③どう売るか:ホームページ・検索・SNS・MEO・即効型営業・フォロー設計
この記事では、以下の内容を解説します。
- 強みは作るものではなく見つけるもの
- 選ばれてきた理由を見つける3つの方法
- 社内の「当たり前」ほど強みになる理由
- 顧客の言葉のまま言語化する方法
前の記事までで、「どこの誰に売るか」が決まりました。
次の問いはこうです。
相手が決まった。
では、今なぜ自社が選ばれているのか?
この問いに答えられないまま新規に売り込んでも、相手には「他の加工屋さんと何が違うの?」としか見えません。
問い②「何を売るか」の出発点は、自社の強みを知ることです。
強みは作るものではなく、見つけるもの
「うちには強みと呼べるものがない」。
多くの経営者がそう言います。
でも、考えてみてください。
もし本当に強みがないなら、今の顧客はとっくに他社に移っているはずです。
取引が続いているという事実そのものが、選ばれる理由が存在する証拠です。
問題は、強みがないことではなく、強みが社内では「当たり前」すぎて、誰にも見えていないことです。
毎日やっていることは、やっている本人にとっては普通のことです。
ですから、強み探しは発想の作業ではなく、発見の作業になります。
探す場所は、すでに選んでくれている顧客との取引の中です。
▶ 連載小説でも、主人公が同じ壁にぶつかります:朝礼で「うちの強みは何ですか」と聞いたら、誰も答えなかった
選ばれてきた理由を見つける3つの方法
見つけ方は3つあります。
できれば3つともやると、同じ理由が別々の方向から裏付けられて、確信に変わります。
この3つに共通するのは、自分の頭の中だけで考えないことです。
強みは自社が決めるものではなく、顧客が決めているもの。
ですから、答えは外に聞きにいくしかありません。
▶ 連載小説では、この3つを主人公が実際にたどります:既存顧客に理由を聞いたら、「もっと上流をお願いしたい」と言われた/「そんなの当たり前ですよ」社長だけが知らなかった会社の強み
社内の「当たり前」ほど強みになる
3つの方法をやると、多くの場合、拍子抜けするほど普通の答えが集まります。
「返事が速い」「納期を守ってくれる」「図面のおかしな点を指摘してくれる」。
ここで「なんだ、そんなことか」と捨てないでください。
自社にとって当たり前のことは、顧客が付き合ってきた「できない他社」との比較の上で選ばれた理由です。
納期を守るのが当たり前にならない世界を、顧客は知っています。
だからこそ、あなたの会社を選んでいるのです。
当たり前を当たり前として続けられること自体が、真似のされにくい強みです。
言語化のコツ|顧客の言葉のまま残す
見つけた強みを言葉にするとき、やりがちな失敗があります。
かっこよく加工してしまうことです。
「図面のおかしな点を指摘してくれる」を「卓越したエンジニアリング提案力」と書き換えた瞬間、言葉はつるっと滑って、誰にも刺さらなくなります。
顧客が口にした言葉は、同じ立場の別の顧客にもそのまま届く言葉です。
「図面が固まる前でも相談に乗ってくれる」と顧客が言ったなら、そのまま使う。
この「顧客の言葉のまま」が、この後のポジショニングやホームページの文章で、そのまま見出しになります。
「聞く相手と聞き方を、一覧にしておきたい」
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完成までは、次の納品のついでに顧客に1つ聞くだけでも十分です。
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特別な技術がないうちには、強みなんてないのでは?
「特許もない、最新設備もない。うちには語れる技術がない」と感じた方へ。
安心してください。顧客が外注先を選ぶ理由の大半は、実は技術そのものではありません。
- 見積の返事が速い。
- 無理な相談にも一度は知恵を絞ってくれる。
- 小ロットでも嫌な顔をしない。
- 担当者が説明しやすい資料をつけてくれる。
こういう「付き合いやすさ」は、設備投資では手に入らない、立派な差別化要因です。
技術のスペック表ではなく、取引の体験全体の中に強みを探してください。
強み探しが、既存顧客への聞き取りから始まった経験
私自身、新規開拓のために「自社の売りは何か」を考えようとして、机の上では何も出てこなかった経験があります。
結局、答えをくれたのは既存の顧客でした。
取引が続いている理由をたずねていく中で、自分たちが当たり前にやっていたことの価値を教えられ、それがそのまま新規に伝える言葉になりました。
新規のための強み探しが、既存顧客との対話から始まる。
遠回りに見えて、実は最短ルートでした。
▶ 実際の経験談:新規開拓より成果が出た。既存顧客を深掘りするという考え方
まとめ|強みはすでにある。見えていないだけ
- 取引が続いていること自体が、選ばれる理由がある証拠
- 見つけ方は3つ。顧客に聞く・社員に聞く・受注記録を並べる
- 社内の当たり前こそ強み。言語化は顧客の言葉のまま残す
強みが言葉になったら、次の問いはこうです。
「その強みを、どの立ち位置で打ち出すか?」。
次の記事では、競合と同じ土俵に乗らないためのポジショニングを扱います。
売上を仕組みで作る全体地図|この記事の現在地
この記事で手が止まったら、地図の一つ手前の記事へ戻ってみてください。そもそもどの枝に進むか迷ったら、STEP2「売上構成と優先順位」からやり直せます。
「新規開拓の設計メモ」を無料配布中
強みの聞き取りは、質問と記録の枠があると一気にやりやすくなります。
3つの問いと4つの流れを1枚で埋められる記入メモを無料で用意しました。
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新規開拓の設計シート(PDF・全19ページ)
この記事の考え方を、そのまま自社の言葉で書き込める記入メモです。お名前とメールアドレスをご記入いただくと、その場でダウンロードできます。
- 3つの問いの記入欄(どこの誰に・何を・どう売るか)
- 強みの聞き取り欄(顧客・社員・受注記録の3方法の質問例つき)
- 4つの流れの設計欄(認知・収集・接触・継続を何で担うか)
- 記入例(架空の製造業1社分)
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・顧客に取引の理由を聞くのは、なんとなく気が引ける
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その経験が、同じ悩みを抱える経営者の方々のヒントになるかもしれません。

